悲痛でありながらも希望に満ちた物語。

悲劇的なあやまちのために5年間服役したカナは、4歳の娘との再会を願って、すべてがうまくいかなかった町に戻ってきた。
しかしすぐに、過去を修復することがいかに困難であることがわかってくる。
娘の人生に関わる誰もが、カナがどんなに努力しても、彼女を締めだそうとしてくるのだ。
唯一、カナを完全に拒絶しないのは、地元のバーのオーナーで、カナの娘がなつくレジャーだけだ。
ところが、レジャーとカナがお互いの気持ちを確かめあい、親しくなることは、どちらも大切な人たちからの信頼を失う危険があった。
二人が未来を築くためには、過去のあやまちの許しを得る方法を見つけなければならなかった。

打ち合わせに向かう途中、売れないサスペンス作家
ローウェンは交通事故を目撃する。
だが、だれも悲鳴を上げたりせず、ただ無関心で歩いていく。
ここはＮＹ、マンハッタンだ。
呆然とするローウェンに一人の男が話しかけてきた。
「けがはない？」整った顔立ち、冷静な男の様子に、
好奇心が掻きたてられる。男はジェレミーと名のり、この事態に
動じないのは、もっとひどい事故を目撃したからだといった。
数週間前に前に8歳の娘の遺体を湖から引きあげた、と。
打ち合わせでクライアントとして紹介されたのは、何と
ジェレミーだった。ジェレミーは人気作家の
ヴェリティ・クロフォードの夫だった。ジェレミーのオファーは、
ヴェリティの共著者になって、人気シリーズの全9巻のうち
残りの3冊を書いてほしい、というものだった…。

アメリカで人気No.1の作家が仕掛ける、一気読み必至のサスペンス。

衝撃のラストのその後を描く「エピローグ」が新たに約40ページ追加された特別版！