立ち読みコーナー
目次
264ページ
第1章 お汁がダダ漏れ      7
第2章 四十五センチ圏内     58
第3章 こんな場所でエッチ    112
第4章 恍惚の視線の先に     163
第5章 最終試験         216
(どうやって誘えばいいだろう?)
 やや距離をおいて歩く若菜に、さりげなく接近した。
 互いの手の甲が触れあう距離まで近づく。何度か手が触れあった。若菜の手が柔らかく吸いつき、鉄平は、手をつなぐタイミングを計っていた。
 路地を歩いていくと、辺りは派手な外観のラブホテル街が広がっていた。
(このままホテルに入りたい……どうやって誘うのがスマートだろう)
 ──若菜ちゃん、朝まで一緒にいたいんだけど、どう?
 ──何もしないから、ちょっとだけ休んでいこうか。
 慎重に言葉を選んでいるうちに、数軒のホテルを通りすぎ、何組ものカップルとすれ違う。
(まずい……通りすぎてしまう)
 その時、講座の言葉がよみがえってきた。
 ──女性を落とす時、大切なのは「言い訳を与えてあげる」こと。