立ち読みコーナー
目次
312ページ
第一章 性癖の辟易        7 
第二章 再会の人妻        93
第三章 女性編集者の誘い     153
第四章 ロリ女子大生と密室で   233
 計画的にラブホテルに連れ込まれたに違いないと、育雄は確信した。
「へえ。けっこう度胸があるのね」
「え、何がですか?」
「こういうところに入るの、初めてでしょ? 童貞なんだから」
 本日二度目の童貞宣告に、またも育雄は固まった。
「──ぼ、僕は童貞じゃないですよ」
 言い返すのに間が空いたことで、信憑性を失う。もっとも、純江は端っから信
じていないようだ。
「無理しなくてもいいのよ。わたしにはちゃんとわかるんだから。何しろ、十人
近い男の子の筆下ろしをしてあげたんだもの。それこそ椿君みたいな、三十路を
過ぎてもチェリーって男性もいたし」
単なる当てずっぽうではなく、経験から見抜いたというのか。
(ということは、僕の筆下ろしをするために──)
 人妻官能作家のまとっていたバスタオルがはらりと落ちた。