立ち読みコーナー
目次
240ページ
 藤夫は彼女の腕を差し上げ、腋の下にねらいを定めた。
「く……!」
 腋を舐められた佐貴子が、身を強ばらせて小さく呻いた。
 夫婦の交渉がなくても、腋毛は処理されておりスベスベだった。やはり女としての現役感に対する執着なのか。
 それでもジットリ湿った腋には、汗の匂いが濃厚に沁み付いていた。
「いい匂い」
「あう……、恥ずかしいわ、そんなに嗅がないで……」
 佐貴子は息を震わせて呻いた。
 彼は熟れた体臭で胸を満たし、初めて体験するアラフォー女性の滑らかで色白の肌を舐め下りていった。
「ああ……、ダメよ……」
 佐貴子は興奮の極みで、手ほどきと言ってもただ身を投げ出すだけだ。
少々慣れていても、舞い上がっている彼女は藤夫が無垢かどうかを疑う余裕などなかった。