立ち読みコーナー
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はじめに                                 006

*四月*                          
菜切包丁は「なっきりほうちょう」と読みます。
銅製のおろし金が一番美味しい。そして一生使えます。
木の弁当箱が再び見直されています。
春の訪れを知らせる木の芽田楽
焼き網作りは大阪・京都の職人にかないません。
大阪万博をきっかけに日本にキッチンハサミが定着した!
【コラム】箸の使い分け

*五月*
マイセンもロイヤルコペンハーゲンもかなわない! 常滑に受け継がれているもの
三つ葉は三春の季語 縁を結ぶ晴れやかな食材
味噌漉しは縁起の悪い道具?
おにぎりの形からパワーをもらう
五月見舞いに焼鯖そうめん
太鼓腹の鍋に対抗して寸胴鍋?
【コラム】まな板を選ぶ

*六月*
白い亀をプレゼントされたことを祝い、六月十六日が嘉祥の日となりました。
美味しいからこそ少ない量を大切に食べる
六月は梅仕事の季節です。赤茶色の甕の秘密を知っていますか?
六月二七日は「ちらし寿司の日」。内田百閒も食べた岡山の寿司が由来です。
梅雨の季節に知っておきたい! まな板が一番清潔になる洗い方
六月は錆びやすい季節だからこそ、庖丁を研ぐ。庖丁を錆びさせない。
【コラム】片刃庖丁の砥ぎ方

*七月*
ところ天は仏様の鏡
油なしで加熱でき、余分な油を落とす、せいろはますます活用されるべき道具
発酵食品は昔ながらの木桶で作ります。
「梅はその日の難逃れ」のことわざどおり、梅干しは毎日食べるべき食品です。
七夕、そしてお盆。そうめんは七月の大切な行事食です。
トマトが切れにくくなったら庖丁を研ぐタイミングです。
【コラム】ぬか漬けレシピ

*八月*
三菱鉛筆ユニや特急あさかぜをデザインした秋岡芳夫が気に入った福井のへら
夏の固いキャベツを糸のような千切りにするには薄刃庖丁を使います。
刃物屋が言うから間違いない! プジョーのグラインダー(刃)は世界一
アジの名前の由来は「その味の美をいふなり」
現代の部屋に置いても美しい、伊賀焼の伝統を受け継ぐ蚊遣り
厄除けにも使われる神聖な掃除道具・ささら
【コラム】出汁のとり方

*九月*
ご飯を一番美味しく食べる道具
財宝のような黄金色! 栗は古くから縁起のいい食べ物
現存する最古の鰹節削り器はアメリカの博物館にあります。
いい七輪は、石川県珠洲市の大きな一枚岩の珪藻土から切り出されます。
米櫃は大事な道具。正月には餅や粥をお供えしました。
幸田文も宇野千代も自分で焙じたお茶が一番好きでした。
【コラム】旬の食材

*十月*
冷たいご飯を一番美味しく温める道具
金色に光輝く銀杏
バウハウスの精神が息づく小さなピーラー
木枯らしが吹きはじめる十月、鍋の季節の到来です。
しゃもじは豊穣のしるし、家を象徴する道具です。
ゴマの旬は秋。炒りたては栄養価も高く美味しい。
【コラム】日本橋のお菓子

*十月*
その窪みに神様が宿る! 温かいスープや鍋をすくう道具
日本のポワソニエール! 鍋から煮魚を取り出しやすい敷き笊
十一月はひやおろしを、ぬる燗で楽しみましょう。
十一月は山芋の旬のはじまり。とろろは長寿の食べ物です。
フライパンが身近な道具になったのは最近のことです。
白洲正子さんは水コンロに土鍋を乗せて松茸を蒸して食べるのが好きでした。
【コラム】庖丁のエッセイ

*十二月*
厄を断ち切る、お金が集まる、縁起のいい蕎麦を食べて年を越します。
フランスの鍋、ソトワールを板前が外輪鍋と呼びました。
唯一の日本原産の薬味、わさびおろしがさらに辛味を引き出します。
昔ながらの鋳物の鉄鍋が、すき焼きの美味しさを引き出します。
一年間お世話になった道具に感謝して、新しい気持ちで新年を迎えます。
白い布巾は気持ちがいい! 布巾をきれいに保つコツ
【コラム】いい庖丁

*一月*
松の内は特別な箸を使います。小さな道具で気持ちも改まります。
武家のならわしである鏡開きに包丁は使いません。
江戸前の玉子焼きは出汁も入れないし、くるくる巻きません。
しもつかれやみぞれ鍋に欠かせない道具
七草粥の前夜は、七つの道具を並べて無病息災を願い、邪気を祓います。
華やかな伊達巻は鬼簾で作ります。
【コラム】江戸前の玉子焼き

*二月*
旧暦では、豆撒きは大晦日の大事な行事でした。
いい土鍋はすべて目止めが必要です。
二月の節分に福を呼ぶ桝大根
二月八日は魔除けとして屋上に笊を高く掲げます。
世界遺産の建築家、ブルーノ・タウトも認めた岩手の南部鉄瓶
日本は世界で一番「巻き食」が多い国
【コラム】握り鋏づくし

*三月*
季節のものを食べてよりよく生きる。それが日本料理の考え方です。
三月は春の摘草の季節。「あがる」天ぷらは縁起のいい料理です。
雛祭りには、子孫繁栄、長寿の願いを込めて菱型のものを食べましょう。
ハマグリの潮汁は日本料理の原点。夫婦円満を祈りながらいただきます。
文献に記された日本最古の料理は刺身
【コラム】鍋づくし

さくいん                                 206