隣人を疑うなかれ。
一人の女性をきっかけに日常が狂いだす。
暴動、行方不明事件、謎の女――誰が味方で誰が敵か。
孤立無援のサスペンススリラー!
あの女は魔女だ。みんなおかしくなってしまった――。後ろ暗い仕事から足を洗い平凡な人生を夢見る木屋川は、小さな喫茶店を営む三国母娘の生活に温もりを感じていた。だが五月女と名乗る美しい女の来訪をきっかけに住民が変わっていき、三国の娘が行方不明に。木屋川は五月女を疑うのだが、町は五月女の信奉者で溢れ、暴動が起きていた……。狂乱に陥った町で娘を探しだすことができるのか。
如月新一(きさらぎ しんいち)
講談社NOVEL DAYSリデビュー小説賞、ジャンプ小説新人賞2018テーマ部門「ミステリ」金賞、SKYHIGH文庫賞、新潮文庫 新世代ミステリー賞佳作、角川Twitter小説優秀賞など数々の賞に輝き、2018年『放課後の帰宅部探偵 学校のジンクスと六色の謎』(SKYHIGH文庫)で書籍デビュー。近著に「あくまでも探偵は」シリーズ(講談社タイガ)がある。
『二見書房の怖い本』特設サイト掲載作品