俺を嵌めたのは誰だ
――血煙りと硝煙たちこめるクライムサスペンス開幕!
孤高の犯罪者《銀狐》最後の仕事を複雑に絡み合った糸が襲う
昔気質の犯罪者、通称『銀狐』。「殺さず・弱者からは奪わず」を貫いて仕事をしていたが、防犯技術の発展に対応できず、最後に大仕事をして引退すると決意。馴染みの情報屋から、あるヤクザが巨額の現金を移送するという情報を仕入れ、強襲の策を練る。作戦は成功したものの、現金輸送車の中は空だった。後日、銀狐によって警備員たちが殺害されて現金が奪われたという噂が流れ、情報屋も殺害されてしまっていた。現金を狙う複数の追っ手が迫るなか、無国籍少女の<野良>となりゆきでコンビを組み、自分を嵌めた者たちを探し出し、復讐を果たすことを誓う。
【著者紹介】
鷹樹烏介(たかぎ・あすけ)
1966年、東京都生まれ。日本大学農獣医学部卒。ネット小説大賞受賞。『ガーディアン 新宿警察署特殊事案対策課』(宝島社)でデビュー。特殊事案対策課はシリーズ二巻、双葉社より『第四トッカン 警視庁特異集団監視捜査第四班』を刊行。ハードボイルド+特殊設定で話題をさらう。