父は老中の田沼意次、嫡男意知は新任若年寄。
驚天動地の殿中の凶刃。
城での暗殺強行の真意は?
なぜ誰も阻止しなかった?
背後に命じた者がいた?
田沼派排斥の動きも加速! 御庭番宮地加門らは……。
人気シリーズ、衝撃の最終巻!
天明四年(一七八四)三月二十五日、江戸城で前代未聞の凶事が出来した。老中田沼意次の嫡子意知が、将軍を護る新番士の佐野善左衛門政言に斬りつけられたのである。意知は若年寄に就いたばかりだった。七十歳の大目付・松平忠郷が佐野を羽交い締めにする足下には、意知が血まみれで倒れて虫の息。他に誰も佐野を止めようとはしなかった。はたして佐野一人の暴挙なのか?
【著者紹介】
氷月 葵 ひづき・あおい
東京都生まれ。出版社勤務などを経て、フリーライターとして独立。秋月菜央の筆名で『虐待された子供たち』(二見書房)、『Relax in Blue』(経済界)等、福知怜の筆名で『タイタニック号99の謎』(二見書房)など、歴史、心理、ドキュメント系などの著書を多く執筆する。小説では第四回「北区内田康夫ミステリー文学賞」において「師団坂・六0」筆名・井水怜で大賞を受賞。
御庭番の二代目 シリーズ
◆ 将軍の跡継ぎ
◆ 藩主の乱
◆ 上様の笠
◆ 首狙い
◆ 老中の深謀
◆ 御落胤の槍
◆ 新しき将軍
◆ 十万石の新大名
◆ 上に立つ者
◆ 上様の大英断
◆ 武士の一念
◆ 上意返し
◆ 謀略の兆し
◆ 裏仕掛け
◆ 秘された布石
◆ 幻の将軍
◆ お世継ぎの座
◆ 刃の真相
神田のっぴき横丁 シリーズ
◆ 殿様の家出
婿殿は山同心 シリーズ
◆ 世直し隠し剣
◆ 首吊り志願
◆ けんか大名
公事宿 裏始末 シリーズ
◆ 気炎立つ
◆ 火車廻る
◆ 濡れ衣奉行
◆ 孤月の剣
◆ 追っ手討ち