内藤新宿の長屋を改造、正体不明の道場主以下、個性派揃いの高弟たち
道場主の酔狂道人洒楽斎(しゃらくさい)に、血溜りの女が遺言した「リュウジンノヒゲ」とは?
諏訪大明神家子孫が治める藩の闘いに巻き込まれ……。
大久保智弘、再登場! 新シリーズ第1弾
内藤新宿天然流道場を開いている酔狂道人洒楽斎は、五十年配の武芸者。高弟には旅役者の猿川市之丞、深川芸者の乱菊がいる。市之丞は抜忍の甲賀三郎で、七変化を得意とする忍びだった。乱菊は「先読みのお菊」と言われた勘のよい女で、先の先を読むことで舞を武に変じたらん乱舞の名手。塾頭の津金仙太郎は甲州の山村地主の嫡男。剣で江戸に遊学、負けを知らぬ天才剣士。
【著者紹介】
大久保智弘 おおくぼ・ともひろ
1947年、長野県に生まれる。立教大学卒業後、都立高校で教鞭をとる。『水の砦──福島正則最後の闘い』で、第5回時代小説大賞を受賞し文壇デビューを果たす。波乱に富んだ物語構成、鮮烈な登場人物の造形等で多くの読者を魅了する。<御庭番宰領>シリーズで二見時代小説文庫デビュー。今回は久々に新シリーズ挑戦。
天然流指南 シリーズ
◆ 竜神の髭
御庭番宰領 シリーズ
◆ 水妖伝
◆ 孤剣、闇を翔ける
◆ 吉原宵心中
◆ 秘花伝
◆ 無の剣
◆ 妖花伝
◆ 白魔伝