藩主の兵法指南役で道場主が斬殺された!
失踪した師範代は……。
人格高潔な師範代がなぜ、師を、しかも背後から……?
真の理由を明かさぬ師範代。
道場主の息子に仇討ち免状。大名と旗本らの争いを内包。
仇討ち免状を与えた若田小四郎に会ってまいれ──出羽国横手藩十万石の二十八歳の留守居役・椿平九郎は江戸家老より命じられた。小四郎の父・小兵衛は藩主の兵法指南役で道場主だが、三日前、背を斬られて殺された。同時に失踪した師範代の熊がい谷格之進が下手人と目された。だが人格高潔な師範代がなぜ師を、しかも背から斬った? 真の理由を明かさない師範代……。
【著者紹介】
早見 俊 はやみ・しゅん
1961年、岐阜県岐阜市に生まれる。法政大学経営学部卒業。会社員を経て作家活動に入る。
著作に「公家さま同心飛鳥業平シリーズ」(コスミック時代文庫)「ご落胤隠密金五郎シリーズ」(徳間文庫)「婿同心捕物控えシリーズ」(学研M文庫)「浪花の江戸っ子与力事件帳シリーズ」(光文社文庫)「密命御庭番シリーズ」(静山社)など多数ある。
2017年、「居眠り同心 影御用シリーズ」(二見時代小説文庫)と「佃島用心棒日誌シリーズ」(角川文庫)により、第6回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞。
椿平九郎 留守居秘録 シリーズ
◆ 椿平九郎 留守居秘録 逆転! 評定所
◆ 成敗! 黄金の大黒
◆ 陰謀! 無礼討ち
◆ 疑惑! 仇討ち本懐
◆ 逃亡! 真実一路
◆ 打倒! 御家乗っ取り
勘十郎まかり通る シリーズ
◆ 勘十郎まかり通る 闇太閤の野望
◆ 盗人の仇討ち
◆ 独眼竜を継ぐ者
居眠り同心 影御用 シリーズ
◆ 居眠り同心 影御用 源之助 人助け帖
◆ 朝顔の姫
◆ 与力の娘
◆ 犬侍の嫁
◆ 草笛が啼く
◆ 同心の妹
◆ 殿さまの貌
◆ 信念の人
◆ 惑いの剣
◆ 青嵐を斬る
◆ 風神狩り
◆ 嵐の予兆
◆ 七福神斬り
◆ 名門斬り
◆ 闇の狐狩り
◆ 悪手斬り
◆ 無法許さじ
◆ 十万石を蹴る
◆ 闇への誘い
◆ 流麗の刺客
◆ 虚構斬り
◆ 春風の軍師
◆ 炎剣が奔る
◆ 野望の埋火(上)(下)
◆ 幻の赦免船
◆ 双面の旗本
◆ 逢魔の天狗
◆ 正邪の武士道
◆ 恩讐の香炉
目安番こって牛征史郎 シリーズ
◆ 憤怒の剣
◆ 誓いの酒
◆ 虚飾の舞
◆ 雷剣の都
◆ 父子の剣