書籍情報
一般書

美しくないゆえに美しい女たち

小谷野 敦 
ISBNコード 9784576211572
判型 四六判
定価 本体1600円+税
初版年月日 2021年11月11日

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内容紹介



 容貌で人を判断してはいけない、というルッキズム批判というのがあり、そういうことを口にするのをためらう人やたしなめる人がいる。だが、いくら口で言うのをやめても、美貌ゆえに人気があるという現象は止めることができないではないか。それくらいなら、もっと美の範囲を広げるようにすべきではないか、というのが本書の趣旨である。
「はじめに」より




戦後日本最大の女優、近代日本最高の女性作家、演劇史に残る名場面を演じた女優、国民的漫画家、大人気歌手、記録的長寿番組となった人気ドラマの脚本家、女性版リンドバーグと呼ばれた飛行家…など、著者が気になって仕方がない158人の女性たちの「美」を論じる。



【こんな「美」を紹介しています】

本当の大人にならなければわからない美しさ
あの谷崎潤一郎が好きだったとくるとオーラが見える
人柄においてものすごく魅力的な人
ブスだブスだと言われ続けた女優が、死んだあとで見せた美しい姿
眼鏡やサングラスをかけた姿は美しい
人柄の魅力が容姿に優る
薄幸な女を演じると味わいがある
笑っていたり突っ伏したりするのがかわいい
顎のしゃくれた顔で、ちゃんと「女」を表現していた女形 
少年時代に好きだった近所の女の子的なところがある
美とホラーは紙一重
たとえようもない名著
若ければいいというものではない
顔は良くないがそこに味がある
私は、三谷幸喜には嫉妬している
二人で英国を旅するという夢のような話が舞いこんだ
私はつくづくお嬢さんが好きなのである
この女と恋愛をしたらさぞ強烈なものになるだろうと思わせるものがあった
エロティックな雰囲気を作り出す才能
演劇史に残る名場面
新聞広告に載った写真があまりに美しいので切り抜いてとっておいた
へちゃな顔だちだったが、そこに愛嬌があって人気があった
桃色の鋼のような声
かわいい同世代の少女として見ていた気持ちは残っている
美形ではなかったが笑顔に愛嬌があった
エロティックな表情が実にすばらしかった
人々はその存在に心揺さぶられ、一挙手一投足が気になる
美とホラーは紙一重
清潔感が漂っていて好演ったらなかった
菩薩顔というか、フェロモンを放つ顔だち
実際に会うと魅力的な人だったのであろう
年をとってからも、どこかのお嬢さんとして育ったんじゃないかと思えるほどに気品の漂う人
何と言われてもすごい小説を書いた円地の勝ちだ
ストーリーに傷のあるところがいい
「名器」の持ち主だった
二人の文化勲章受章者と結婚した女
顔だちはちょっと眼鏡美人
サッパリした気性が好感を抱かせる人
私はどういうものかヌードになる人というのが好きである
女性版リンドバーグ
世界初の女性の航空事故での死亡者となった
こんな美人だったのか、と世間を驚倒させたので、この逆転劇はなかなか気持ちがいい
思われている以上に面白い女優なのである
人々はその存在に心揺さぶられ、一挙手一投足が気になる
一本にのみ主演したあたりに、あたかも役が実在の人物のようなリアリティの源泉がある 
最初のほうだけでいいから「渡鬼」を観てごらんなさいと言いたくなる


【著者紹介】
小谷野 敦(こやの あつし)
1962年茨城県生まれ、埼玉県育ち。東京大学文学部英文科卒、同大学院比較文学比較文化博士課程修了、学術博士(博士論文は『<男の恋>の文学史』)。大阪大学助教授、東大非常勤講師などを経て、作家、文筆家。著書に『芥川賞の偏差値』『この名作がわからない』(いずれも二見書房、後者は小池昌代氏との共著)、『もてない男』(ちくま新書)、『聖母のいない国』(河出文庫、サントリー学芸賞受賞)、『現代文学論争』(筑摩選書)、『谷崎潤一郎伝』(中公文庫)、『里見弴伝』『久米正雄伝』『川端康成伝』(以上、中央公論新社)ほか多数。小説に『悲望』(幻冬舎文庫)、『母子寮前』(文藝春秋)など。