怪異を待ち構えよう。
そのままやり過ごすために――。
芸大に進学した行を襲う異形のものたち。
秘密を抱える美しい先輩が提案したのは怪異との共存だった?
青春ホラーミステリー!!
怪異が視えるけれど祓えない半端霊能者の浅井行(ゆき)。芸術大学進学のため引っ越したアパートで、美しい先輩の瀬凪ほのかと出会う。だがその夜から不穏な電話が鳴り響き、ドアノブがガチャガチャ回され…。行の異変に気付いたほのかは、幽霊を祓うのではなく共存する「怪異のやり過ごし」を提案するが? 顔が浮かぶ壁、小さな手で奏でる姿なきピアニスト、7人目の怪。行とほのかはどうやり過ごす? 青春ホラーミステリー!!
【著者紹介】
栗原ちひろ(栗原・ちひろ)
第3回角川ビーンズ小説大賞≪優秀賞≫受賞。2005年『オペラ・エテルニタ 世界は永遠を歌う』KADOKAWA)でデビュー。「悪魔交渉人」シリーズ(KADOKAWA)、「死神執事のカーテンコール」シリーズ(小学館)、「有閑貴族エリオットの幽雅な事件簿」シリーズ(集英社)など、ファンタジーやオカルト作品を多く手がける。
『二見書房の怖い本』特設サイト掲載作品