「駆け込み」した武士を匿うのが武家の定法!
だが何か裏がありそう。
金無垢でもない大黒像が、なぜこれほど狙われるのか。
秘められた驚愕の謎とは?
横手藩十万石の留守居役、椿平九郎が謎解きに挑む!
出羽横手藩十万石大内山城の守盛義の上屋敷表門脇の番小屋に駆け込んできた侍がいた。駆け込み──この時代、助けを求め駆け込まれた武士を武家屋敷は匿うのが定法とされている。駆け込まれた武家屋敷は追手に備え、門を閉ざす。拙者、柳田備前の守さま家来、牛島庄次郎と申します──。牛島は肩から背中が斬り裂かれ、出血している。横手藩留守居役、椿平九郎は……。
【著者紹介】
早見 俊 はやみ・しゅん
1961年、岐阜県岐阜市に生まれる。法政大学経営学部卒業。会社員を経て作家活動に入る。
著作に「公家さま同心飛鳥業平シリーズ」(コスミック時代文庫)「ご落胤隠密金五郎シリーズ」(徳間文庫)「婿同心捕物控えシリーズ」(学研M文庫)「浪花の江戸っ子与力事件帳シリーズ」(光文社文庫)「密命御庭番シリーズ」(静山社)など多数ある。
2017年、「居眠り同心 影御用シリーズ」(二見時代小説文庫)と「佃島用心棒日誌シリーズ」(角川文庫)により、第6回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞。
椿平九郎 留守居秘録 シリーズ
◆ 椿平九郎 留守居秘録 逆転! 評定所
◆ 成敗! 黄金の大黒
◆ 陰謀! 無礼討ち
◆ 疑惑! 仇討ち本懐
◆ 逃亡! 真実一路
◆ 打倒! 御家乗っ取り
勘十郎まかり通る シリーズ
◆ 勘十郎まかり通る 闇太閤の野望
◆ 盗人の仇討ち
◆ 独眼竜を継ぐ者
居眠り同心 影御用 シリーズ
◆ 居眠り同心 影御用 源之助 人助け帖
◆ 朝顔の姫
◆ 与力の娘
◆ 犬侍の嫁
◆ 草笛が啼く
◆ 同心の妹
◆ 殿さまの貌
◆ 信念の人
◆ 惑いの剣
◆ 青嵐を斬る
◆ 風神狩り
◆ 嵐の予兆
◆ 七福神斬り
◆ 名門斬り
◆ 闇の狐狩り
◆ 悪手斬り
◆ 無法許さじ
◆ 十万石を蹴る
◆ 闇への誘い
◆ 流麗の刺客
◆ 虚構斬り
◆ 春風の軍師
◆ 炎剣が奔る
◆ 野望の埋火(上)(下)
◆ 幻の赦免船
◆ 双面の旗本
◆ 逢魔の天狗
◆ 正邪の武士道
◆ 恩讐の香炉
目安番こって牛征史郎 シリーズ
◆ 憤怒の剣
◆ 誓いの酒
◆ 虚飾の舞
◆ 雷剣の都
◆ 父子の剣