できたての、お江戸で、どえらい漢が大活躍!
十文字鑓は家康公下賜
大目付の父から勘当され、日本橋の米屋に居候しつつ萬揉め事相談で糧を得る!
豊臣秀頼の遺児が頭目の野盗を報ずる読売を手に……。
居眠り同心(全30巻)の早見俊
新シリーズ第1弾
向坂勘十郎は群がる男たちを睨んだ。空色の小袖、草色の野袴、右手には十文字鑓を肩に担いでいる。六尺近い長身、豊かな髪を茶筅に結い、浅黒く日焼けしているが、鼻筋が通った男前だ。肩で風を切り、威風堂々、大股で歩く様は戦国の世の武芸者のようでもあった。寛永十二年、大坂落城から二十年、江戸の町には未だ戦国の気風が漂い、町のあちこちで争い事が絶えない。
【著者紹介】
早見 俊 はやみ・しゅん
1961年、岐阜県岐阜市に生まれる。法政大学経営学部卒業。会社員を経て作家活動に入る。
著作に「公家さま同心飛鳥業平シリーズ」(コスミック時代文庫)「ご落胤隠密金五郎シリーズ」(徳間文庫)「婿同心捕物控えシリーズ」(学研M文庫)「浪花の江戸っ子与力事件帳シリーズ」(光文社文庫)「密命御庭番シリーズ」(静山社)など多数ある。
勘十郎まかり通る シリーズ
◆ 勘十郎まかり通る 闇太閤の野望
◆ 盗人の仇討ち
◆ 独眼竜を継ぐ者
椿平九郎 留守居秘録 シリーズ
◆ 椿平九郎 留守居秘録 逆転! 評定所
◆ 成敗! 黄金の大黒
◆ 陰謀! 無礼討ち
◆ 疑惑! 仇討ち本懐
◆ 逃亡! 真実一路
◆ 打倒! 御家乗っ取り
居眠り同心 影御用 シリーズ
◆ 居眠り同心 影御用 源之助 人助け帖
◆ 朝顔の姫
◆ 与力の娘
◆ 犬侍の嫁
◆ 草笛が啼く
◆ 同心の妹
◆ 殿さまの貌
◆ 信念の人
◆ 惑いの剣
◆ 青嵐を斬る
◆ 風神狩り
◆ 嵐の予兆
◆ 七福神斬り
◆ 名門斬り
◆ 闇の狐狩り
◆ 悪手斬り
◆ 無法許さじ
◆ 十万石を蹴る
◆ 闇への誘い
◆ 流麗の刺客
◆ 虚構斬り
◆ 春風の軍師
◆ 炎剣が奔る
◆ 野望の埋火(上)(下)
◆ 幻の赦免船
◆ 双面の旗本
◆ 逢魔の天狗
◆ 正邪の武士道
◆ 恩讐の香炉
目安番こって牛征史郎 シリーズ
◆ 憤怒の剣
◆ 誓いの酒
◆ 虚飾の舞
◆ 雷剣の都
◆ 父子の剣