次の将軍様家重公への悪評を瓦版で
江戸中に広める策謀の主は?
将軍吉宗の長男家重を廃嫡、聰明な次男で田安家の宗武を次期将軍にと画策する、老中首座の松平乗邑らに、将軍の影目付柳生俊平は…。
八代将軍吉宗は次の将軍として嫡男の家重を目していたが、このところ江戸市中に家重の身体の不具合への悪口雑言が瓦版で流れていた。吉宗の次男で健康で聰明な田安宗武を将軍に推すものだ。老中首座の松平乗邑も家重を廃嫡して宗武を将軍に、と吉宗に言上している。吉宗の決意も乱れるなか、将軍の影目付である柳生俊平は、幕府の世継ぎ騒動を治めるべく動きだした。
【著者紹介】
麻倉一矢 あさくら・かずや
1947年、兵庫県生まれ。東京大学文学部卒業、コピーライターを経て、『魔宮伝』(角川書店)で作家デビュー。著書に、『かぶき平八郎荒事始』シリーズ、『上様は用心棒』シリーズ(二見書房)、『やさぐれ大納言』シリーズ(コスミック出版)、『無外流立志伝』シリーズ(富士見書房)、『将軍の影法師 葵慎之助』(徳間書店)等の人気シリーズがある他、『豊臣の黄金』、『家康の野望』、『鬼の吉宗』、『一本槍疾風録』(祥伝社)、『小西行長』(光文社)、『後藤又兵衛』(学陽書房)、『剣王伝』(講談社)、『吉良上野介』(PHP)、『徳川三国志』(徳間書店)等著書多数。
剣客大名 柳生俊平 シリーズ
◆ 剣客大名 柳生俊平 将軍の影目付
◆ 赤鬚の乱
◆ 海賊大名
◆ 女弁慶
◆ 象耳公方
◆ 御前試合
◆ 将軍の秘姫
◆ 抜け荷大名
◆ 黄金の市
◆ 御三卿の乱
◆ 尾張の虎
◆ 百万石の賭け
◆ 陰富大名
◆ 琉球の舞姫
◆ 愉悦の大橋
◆ 龍王の譜
◆ カピタンの銃
◆ 浮世絵の女
◆ 八咫烏の罠
上様は用心棒 シリーズ
◆ はみだし将軍
◆ 浮かぶ城砦
かぶき平八郎荒事始 シリーズ
◆ かぶき平八郎荒事始 残月二段斬り
◆ 百万石のお墨付き