
ミッドナイト・アサシン アメリカ犯罪史上初の未解決連続殺人事件
スキップ・ホランズワース 松田和也 訳ISBNコード | 9784576170824 |
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判型 | 四六判 |
定価 | 本体2500円+税 |
初版年月日 | 2017年05月26日 |
あとには屍体と謎だけが残った。
――特殊翻訳家・柳下毅一郎(解説より)

真夜中の暗殺者、女中娘殲滅者、見えない復讐者、斧男――
そう呼ばれたのはいったい何者なのか!?
果たして切り裂きジャックなのか?
19世紀、アメリカの街をかつてないパニックと恐怖に陥れた、
謎の連続殺人鬼の正体に迫る衝撃のノンフィクション!
オースティンを襲った謎の殺人熱――
アメリカ犯罪史上初の未解決連続殺人事件とは?
黒人なのか白人なのか?
儀式的な殺人行為の意味とは?
突如始まった残虐な連続殺人事件は、ひとつの街の平和と秩序を乱し、人々の運命まで変えてしまった!
19世紀、希望と活力に満ち溢れた発展途上のテキサス州オースティンの街で、連続殺人事件が起きた。当初狙われていたのは、黒人や移民の女中たちだった。その犯行は大胆で残虐、ターゲットだけを確実に仕留めた。だが、顔を見た目撃者は皆無で、黒人なのか白人なのかも不明だった。犯人はいったい何者なのか? その儀式的な殺人行為に意味はあるのか? 何人もの容疑者が拘束されたが、殺人がやむことはなかった。誤認逮捕を恐れた黒人は街から逃げだし、女性たちは怯え、武装する市民たちも現れた。市長や警察官たちは業を煮やした――やがて、白人女性にまで犯行が及ぶと、市民のパニックと恐怖は頂点に達する。果たしてこの街の運命は――?
原題:The Midnight Assassin: The Hunt for America's First Serial Killer
【著者紹介】
スキップ・ホランズワース Skip Hollandsworth
1957年、ノースカロライナ州生まれ、テキサス州ダラス在住。ジャーナリスト、作家、編集者、脚本家。地方誌『テキサス・マンスリー』の記者でもあり、緻密な取材と冷静かつ簡潔な筆致による犯罪記事は高く評価されている。2010 年にナショナルマガジンアワード賞受賞。近年の仕事は、『Best American Crime Writing』(2002、2003、2006)、『Best American Crime Reporting』(2010)などにも収録されている。またリチャード・リンクレイター監督『バーニー みんなが愛した殺人者』(2011)の脚本をリンクレイターと共同執筆するなど多方面で活躍中。
翻訳・松田和也
翻訳家。主な翻訳書に、ピーター・ヴロンスキー『シリアルキラーズ』(青土社)、コリン・ウィルソン、デイモン・ウィルソン『殺人の人類史 上・下』(青土社)、スティーヴン・ネイフ 、グレゴリー・ホワイト・スミス 『ファン・ゴッホの生涯 上・下』(国書刊行会)など多数。