伊賀を継ぐ忍び奉行が、幕府にはびこる悪を人知れず闇に葬る!
佐渡奉行、長崎奉行を終え、江戸に戻った柘植長門守は、幕府の俊英・松平定信から
突然の密命を託される。立ちはだかる幕閣の闇!
実在の人物の痛快な物語 新シリーズ第1弾
長崎奉行を勤め上げて江戸に戻ってきた柘植長門守正寔(つげながとのかみまさたね)は、作事奉行の任についていたが、ある日、謎の人物から屋敷に誘われる。疑心暗鬼で誘いに乗ると、そこには幕閣の若き俊英がいた――。「松平定信じゃ、見知りおけ」。そして、正寔が伊賀の血を引くことから、定信にある人物の守りを頼まれるのだが、時の幕閣の思惑が絡み、命を狙われることになり……。
【著者紹介】
藤 水名子 ふじ・みなこ
1964年、東京生まれ。作新学院を経て、日本大学文理学部中国文学科に学ぶ。1991年、『涼州賦』(集英社刊)にて「小説すばる新人賞」受賞。主に、中国・日本を舞台とした歴史小説、時代小説を発表する。著書に、『色判官絶句』『赤壁の宴』『紅嵐記』(講談社刊)、「開封死踊艶舞シリーズ」(徳間書店)、『あなたの胸で眠りたい』『浪漫’S−見参!桜子姫』『花道士』『赤いランタン』(集英社刊)、『花残月』(廣済堂)などがある。
隠密奉行 柘植長門守 シリーズ
◆ 隠密奉行 柘植長門守 松平定信の懐刀
◆ 将軍家の姫
◆ 大老の刺客
◆ 薬込役の刃
◆ 藩主謀殺
火盗改「剣組」 シリーズ
◆ 火盗改「剣組」 鬼神 剣崎鉄三郎
◆ 宿敵の刃
旗本三兄弟 事件帖 シリーズ
◆ 闇公方の影
◆ 徒目付密命
◆ 六十万石の罠
与力・仏の重蔵 シリーズ
◆ 与力・仏の重蔵 情けの剣
◆ 密偵がいる
◆ 奉行闇討ち
◆ 修羅の剣
◆ 鬼神の微笑
女剣士 美涼 シリーズ
◆ 枕橋の御前
◆ 姫君ご乱行