元成井藩の江戸家老、達磨先生こと月山典檀。
刺客が襲うのは何故?
将軍家光の義弟、鷹司松平信平。五万石の備中の小藩に吹き荒ぶ嵐に翻弄される
熱き想いの侍たち。信平の秘剣鳳凰の舞が悪を討つ!
将軍家光の正室の実弟で、公家から旗本となった鷹司松平信平は、病床の老中、松平伊豆守を見舞った帰路、桜吹雪の桜田堀にさしかかった。五、六人の曲者が一人の老侍に斬りつけている。信平が助けたのは、元備中成井藩の江戸家老で、達磨先生と呼ばれる男であった。どうやら五万石の小藩に嵐が吹き荒んでいるようだ。熱き想いの侍たちに信平は……。
【著者紹介】
佐々木裕一(ささき・ゆういち)
1967年、広島県生まれ。2003年に架空戦記でデビュー以降、執筆活動に入る。かねてより痛快時代劇の大ファンで、数多くの時代小説や歴史と文化の書物を紐解くうちに物語が膨らみ、2010年に時代小説デビュー。著書に「浪人若さま新見左近シリーズ」(コスミック時代文庫)、「隠れ御庭番老骨伝兵衛シリーズ」(祥伝社文庫)「もののけ侍伝々シリーズ」(角川文庫)、「春風同心家族日記シリーズ」(徳間文庫)、「青い目の旗本ジョゼフ按針シリーズ」(光文社)がある。
公家武者 松平信平 シリーズ
◆ 公家武者 松平信平 狐のちょうちん
◆ 姫のため息
◆ 四谷の弁慶
◆ 暴れ公卿
◆ 千石の夢
◆ 妖し火
◆ 十万石の誘い
◆ 黄泉の女
◆ 将軍の宴
◆ 宮中の華
◆ 乱れ坊主
◆ 領地の乱
◆ 赤坂の達磨
◆ 将軍の首
◆ 魔眼の光
◆ 暁の火花