2026年、中国が太平洋支配に動き、ハワイ制圧!
ロシアと同盟を組んで、太平洋制圧に挑む中国。
嘉手納基地急襲、国防総省サイバー攻撃を経て、オアフ島に上陸!
共産党支配からより少数独裁的な「董事会」体制に変わった中国は、2026年、マリアナ海溝近辺でガス田を発見、太平洋支配へと動きだした。密かに同盟を結ぶロシアが嘉手納基地を急襲したのに続いて、中国はパナマ運河を通行不能にし、真珠湾で米軍艦船を爆破、太平洋艦隊にも大打撃を与え、オアフ島に上陸してハワイを統治下に置くことに──。中国のサイバー攻撃によりハイテク機器が使えないアメリカは、ハッキングの影響を受けない、現役を退いた旧い艦艇からなる「幽霊艦隊(ゴースト・フリート)」でハワイ奪還を目指すが──。
原題:Ghost Fleet
【著者紹介】
P・W・シンガー P.W.Singer
ニュー・アメリカ財団の戦略家で、国防総省、インテリジェンス・コミュニティ(アメリカの情報機関すべてを指す言葉)、さまざまなハリウッドのプロジェクトのコンサルタントで、《ニューヨーク・タイムズ》のベストセラー・リストに載ったノンフィクション『ロボット兵士の戦争』(小林由香利・訳/日本放送出版協会・刊)の著者である。最近、あるマーケティング会社により、「サイバーセキュリティの世界でもっとも影響力のある論者10人」に選ばれた。
オーガスト・コール August Cole
ライター、アナリスト、元《ウォールストリート・ジャーナル》の国防産業担当レポーターで、現在はシンクタンク大西洋評議会(アトランティック・カウンシル)の非常駐シニア・フェローとして、フィクションを通じて未来の戦争を探求することに専念している。P・W・シンガーとともに国防総省のNextTec(次世代テクノロジー)プロジェクトのまとめ役も務めている。