夜盗「明烏」一味を必死に追う奉行所探索の死角!
田宮流抜刀術の達人で三味線の名手矢内栄次郎が、恋狂いの美女と出会って事件は発生し、自身も危地に陥った……
大人気シリーズ第8弾
栄次郎を尾行する女の出現が、連続失踪事件の予兆であった。田宮流抜刀術の達人で、三味線杵屋流の名手、矢内栄次郎は、深川の遊女おしまから妹分おさんの行方を調べてほしいと頼まれ、早速、着手するが、やがて第二第三の失踪事件が浮上し、しかも自分の名で、女達が誘き出されたことを知る。誰が? 何の目的で仕組んだ罠と犯行なのか?
【著者紹介】
小杉健治 こすぎ・けんじ
「時代小説が書きたくて小説家を志した」と言う氏の面目を十二分に発揮した<栄次郎江戸暦>シリーズは、確実に大人の読者を魅了し、人気を不動のものにしている。
1983年『原島弁護士の処置』でオール讀物推理小説新人賞を受賞。87年『絆』で推理作家協会賞、89年『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞。1947年、東京に生まれる。
栄次郎江戸暦 シリーズ
◆ 栄次郎江戸暦 浮世唄三味線侍
◆ 間合い
◆ 見切り
◆ 残心
◆ なみだ旅
◆ 春情の剣
◆ 神田川斬殺始末
◆ 明烏の女
◆ 火盗改めの辻
◆ 大川端密会宿
◆ 秘剣 音無し
◆ 永代橋哀歌
◆ 老剣客
◆ 空蝉の刻
◆ 涙雨の刻
◆ 闇仕合(上)(下)
◆ 微笑み返し
◆ 影なき刺客
◆ 辻斬りの始末
◆ 赤い布の盗賊
◆ 見えない敵