精緻な史料検証に基づく大胆な構想と物語展開で読者を圧倒!
大老酒井忠清への越前大野藩と大和郡山藩の協力密約が成立。
勘兵衛は長刀習熟の野稽古の途次、捨子を救けるがそれが事件を呼んだ
越前大野藩の苦悩は深い。次期藩主松平直明の不行跡が幕閣に知られ廃嫡の危機に。一方、大和郡山藩は嫡流と庶子の後継争いから領国を二分された。その背後に大老酒井忠清がいるのだ。この危機をいかに切り抜けるか? 大野藩御耳役の落合勘兵衛は長刀「埋忠明寿」習熟の野稽古の途次、捨子を救けるが、これが事件の発端となって・・・
【著者紹介】
浅黄 斑 あさぎ・まだら
関西大学工学部を経て技術系社員として会社勤務の後『雨中の客』で推理小説新人賞を受賞し、文壇デビューを果たす。次いで『死んだ息子の定期券(他)』で第4回日本文芸大賞を受賞し確固たる地歩を築く。近年は時代小説に傾注し、徹底した資料収集と分析に基づき、大胆なアイデアと論理的構成で、物語を創り上げて読者を魅了している。
無茶の勘兵衛日月録 シリーズ
◆ 山峡の城
◆ 火蛾の舞
◆ 残月の剣
◆ 冥暗の辻
◆ 刺客の爪
◆ 陰謀の径
◆ 報復の峠
◆ 惜別の蝶
◆ 風雲の谺
◆ 流転の影
◆ 月下の蛇
◆ 秋蜩の宴
◆ 幻惑の旗
◆ 蠱毒の針
◆ 妻敵の槍
◆ 川霧の巷
◆ 玉響の譜
◆ 風花の露
◆ 天空の城
◆ 落暉の兆
八丁堀・地蔵橋留書 シリーズ
◆ 北瞑の大地
◆ 天満月夜の怪事