発掘財団を狙う黒い影。
その恋の行く手には危険が待っている……
シアトルで発明家のための財団を運営するモリー。父の遺した特許料で前途有望なアイデアに投資するはずが、ここ最近成立案件はゼロ。それもこれもお抱えコンサルタントのハリーがことごとくボツにするせいだ。そんな折、モリーを狙った脅迫行為が発覚。どうやら過去のボツ案件に関係あるらしい。四角四面のエリート学者ハリーと筋金入りの実業家モリー。迷走するふたりの恋をよそに脅迫はエスカレート。真相究明に乗りだした二人はついに命まで狙われはじめる……
【著者紹介】
ジェイン・アン・クレンツ Jayne Ann Krentz
米国ロマンス界を代表するベテラン作家。
カリフォルニアのサンノゼ州立大学を卒業。結婚後、図書館司書として勤めるかたわら、小説を書きはじめた。1979年に処女作を刊行。以来、100を超える作品を発表し、30作以上を 「 ニューヨーク・タイムズ 」 紙のベストセラーリストに送りこんできた。近年では、コンテンポラリー作品の他に、近未来やパラノーマルの作品をジェイン・キャッスル(結婚前の旧姓)名義で、またヒストリカル作品をアマンダ・クイック名義で発表している。現在は家族とともにシアトル在住。